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皮膚疾患の緩和のために・・・Part2

皮膚疾患の場合、強い痒みがあるため 皮膚を掻き崩したり、舐め・噛みくずしてしまうことはよくあります。
我が家にきたばかりのしーすけも じゅくじゅくした部位がありました。

まずは患部のじゅくじゅくを乾燥させることが大事です。
方法は2種類あり、1つはフローラルウォーターを用いる方法。フローラルウォーターとは、精油を抽出する際に発生する芳香蒸留水のこと。なので 精油を含まないハーブは、このFWは市販されていません。
<FWを用いるメリット>
・ハーブティーよりも成分が濃厚なので、効果が高い。
・ハーブティーは成分の揮発が早く、毎日 抽出する必要があるが、FWなら日持ちする。
・冷蔵庫保管なら 2~3ヶ月保存が可能。

ただ、しみてしまうほど患部の状態が悪い場合は、刺激が強すぎるので用いません。

私自身も、虫刺されの多い夏場は、このFW + アロマオイルでブレンドを作り、痒み止めとして用いています。
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<痒み止めのブレンド>(犬にも用いることができます)
精油:ブラックスプロース
FW :セントジョンズワート、ジャーマンカモミール、ラベンダー、ペパーミント
酸化しやすいので、必ず遮光ボトルに入れます。遮光スプレー容器などでブレンドを作ると、持ち歩きにも便利です。

こちらで購入できます。
フロリアル

しーすけの場合は、タイム・ラベンダー・ペパーミントのブレンドを作りました。
1日に5~6回、このFWのブレンドを炎症部位に吹きかけます。1日半ほどで乾きました。それに伴って、痒みは増加します。そのため、数種の精油などを ミツロウとシアバターで軟膏を作り、痒がる部位に薄く塗布します。
黒ずんで固かったかさぶたの表面が、少しずつ剥がれ 下から赤い皮膚が見える部位も出てきました。この過程が順調に進めば、脱毛部位もまた発毛することが期待できます。

脂漏症の場合、皮膚の乾燥を保つことが重要です。脂過多の皮膚は細菌が増殖しやすくなり、これが悪臭の原因と考えられています。ただ、乾燥するということは 「痒み」も増加するというわけなので、「乾燥と保湿」のバランスをうまく保つ必要があります。


次にハーブティーを用いる方法。患部から体液が滲んでしまっているような状態の場合は、こちらの方法から取り入れます。
<ハーブティーを用いるメリット>
・効能がマイルドなので、個体の負担が少ない。
・FWとしては入手できない種類のハーブも、多種 取り入れてブレンドを作ることが出来る。
・特に 顔周りなどの繊細な部位へのアプローチも、FWより用いやすい。

<デメリット>
・ティーの効能が揮発しやすく、効果(殺菌、抗菌)が緩やかなため作り置きができない。使う都度、抽出が基本。
・大量のハーブを用いるため、コストがかかる。

動物病院などで、皮膚疾患の際によく用いられるマラセブシャンプーなどは 皮脂の除去には有効ですが、皮膚そのものへの負担も大きいため継続して用いることには慎重になりたいところ、と私は考えています。
また、シャンパー液による洗浄だけに頼っても 身体の内側から出る脂によって皮膚の状態が悪いのだから、内臓のケアや食事管理などで 体質を改善しない限り、シャンプーしても2日後にはまた臭い出し 本人も痒がる、という悪循環は変えられないと思います。

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左から、カレンデュラ、タイム、ペパーミント、リンデン、ローズマリー、ラベンダー、マシュマロウ

他に、セントジョンズワートなども用いることが出来ます。
皮膚疾患の薬浴のベースとなるハーブはカレンデュラ。そこに、殺菌、抗菌、乾燥、保湿、などの目的を考慮して他のハーブを加えていきます。抽出したティーに後から水を加えて薬浴液にするため、かなり濃い抽出液を作る必要があります。
用いるハーブの量が多いため、コスト高になります。1回分で500~600円分くらいでしょうか。
大型犬の全身浴の場合は、さらに大量のハーブを用いることになります。

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この濃いティーで1600ccくらいです。これを3倍程度の水で薄めて、温度と量を調整します。

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これは釣り用具店で購入できる、バッカンというシリコン製のバケツ。しーすけの場合は36~45cmのバッカンでちょうどよかったです。
濃く抽出したハーブティーのうち、200ccほどは別容器に取り分けて冷ましておきます。残りのティーは、バッカンに入れて 3~4倍程度の水で薄めて薬浴液を作ります。夏場は特に温度に注意。犬を15~20分浸けるので、40℃以上の温度だと暑がります。浴室の窓は開け、犬が辛くないよう配慮しましょう。
大型犬の場合は、60cm、90cmサイズの衣装ケースを用いることで代用が可能です。プラスティックは足元が滑りやすいので、ラバーマットやバスタオルを敷いてあげるといいと思います。

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薬浴中。バッカンの中で「お座り」してくれるとさらに良かったのですが、しーすけは出来ないため 小さなカップで薬液を背から回しかけ続けてあげます。
大型犬の場合は、患部にガーゼや 薄い生地のタオルをかけて、その上から薬液をかけ流し続けてあげると 用いるハーブの量を節約できるかも(笑)
耳の中がただれているケースも、この薬浴液を流し入れ 耳の付け根を揉むようにして洗います。

薬液がかかりにくい部位や顔周りなどは、マシュマロウを用いて塗布します。
別容器に取り分けて冷ましておいた抽出液にマシュマロウの粉末を、少量だけ混ぜます。抽出液にとろみがつき、顔周りなどに塗布しやすくなります。
この時、抽出液が冷めていること。温度があると、混ざらずダマになってしまします。
また、マシュマロウの量を入れ過ぎてしまうとドロドロになってしまいます。ごく少量入れて ほんの少しのとろみで十分です。
バッカンの中の薬浴液にも、ごくごく少量のマシュマロウを入れます。(別容器に取り分けた抽出液に入れるマシュマロウよりも少ない量で)
マシュマロウが加わると、被毛全体にしっとり感が出ます。

15分ほどの薬浴の最後に、マシュマロウ入りの薬液を塗布した部位は、バッカンの中の薬浴液で洗い流します。
身体の表面に付いたハーブの有効成分を少しでも浸透させるため、湯で洗い流しません。耳の中だけコットンで水気を拭き取り、ざっとタオルで体を拭いたら そのまま散歩に出かけたりして浸透を期待します。
朝の薬浴後は炎天下で散歩にも行けないため、20分くらい浴室で待機してもらっていました(笑)

皮膚疾患の改善には、長期での取り組みが基本です。
状態に合わせて、ブレンドするハーブの種類や量を考える必要がありますが、大まかなところを下記に記します。
個別のケースで、ハーブや軟膏について相談したい方は、連絡ください。

<外用の場合の効能>
カレンデュラ:皮膚細胞の修復・保護。消炎作用。薬液のベースとなる。
タイム    :殺菌、抗菌作用。臭いを軽減させるのに基本のハーブ。乾燥を促す。
ペパーミント:抗菌作用。痒みの緩和。クールダウン。乾燥を促す。
ラベンダー :強い乾燥作用。
ローズマリー:血行促進。
リンデン   :抗炎症作用。保湿効果。
マシュマロウ:保湿








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